2002
导演:法月綸太郎
長すぎる。もっと簡潔に。 といった編集者は果して正しかったか!? 「この本は『密閉教室』の700枚の草稿を、ほぼ無修正で(!)活字にしたものである」――(著者まえがき) ……だが、ここには紛れもなく名探偵ではない法月綸太郎がある。――(編集者のことば) 本書は、法月綸太郎のデビュー作「密閉教室」のオリジナル版である。 教室にあるべきはずの48の机と椅子がすべて消え、代りにコピイされた遺書と級友の死体だけが残されていた。しかも教室はガムテープで周到に目張りされ、密室と化していたのだ。 ――受験校3年の工藤順也は熱狂的な探偵小説の愛好家だ。自殺か他殺か。彼が動くにつれ事件は昏迷度を深め、ついに彼が辿りついた苦い真実とは……。本格ミステリと青春小説の美しくも哀切なキメラ。